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ツユクサ、ケツユクサ、ハマツユクサの間の交配

ツユクサ、ケツユクサ、ハマツユクサについて下にまとめてみました。

	ツユクサ	ケツユクサ	ハマツユクサ
草姿
草姿	苞葉に毛は生えていない。苞葉の縁に毛が少し生えているものもある。	苞葉に毛が生えている。	苞葉に毛が生えている。
花の形
花の形	長いカンガルー形	丸いコアラ形	丸いコアラ形
Ｘ字型仮おしべ			＊変異が多いので表の下に表示。
Ｘ字型仮おしべ	蝶形	きのこ形	＊変異が多いので表の下に表示。
苞葉内
苞葉内	毛は無い。	短毛が生えている。	短毛が生えている。
葉鞘
葉鞘	普通毛は生えていないが、毛が生えているものもたまにある。苞葉の縁に毛のあるタイプは葉鞘に毛が見られる。	毛が生えている。	毛が生えている。
葉表
葉表	毛は生えていない。	毛は生えていない。	毛が生えている。
葉裏
葉裏	毛は生えていない。	毛は生えていない。	毛が生えている。

＊ハマツユクサのＸ字型おしべの形には下に示した例のような変異が目視されます。


↑　佐田岬半島のハマツユクサのＸ字型おしべ

↑　戸島のハマツユクサのＸ字型おしべ

交配実験の結果　採集地名を「ハマツユクサ」、「ケツユクサ」、「ツユクサ」のように色分けして交配の結果を表示しました。

交配実験の方法はこちらを参照してください。

♀ 交配に使っためしべ	♂ 交配に使ったおしべ	交配に使った花数　 ⇒結実数	１果実あたりの成熟した種子数　（　　）内はシイナ数　別室の種子数
戸島（青花）	戸島（紫花）　Ｏ字型	10 ⇒ 8	3	3 (1)	1 (1)	2 (2)	2 (2) 1	2	2 (1)	1 (3)
戸島（紫花）	戸島（青花）　Ｏ字型	5　⇒ 3	1 (1)	1 (1)	2
戸島（青花）	井野浦　Ｏ字型	3　⇒ 2	1 (1)	2
戸島（青花）	井野浦　X字型	3　⇒ 1	2 (1))
戸島（紫花）	三机須賀公園Ｏ字型	5　⇒ 4	1	1 (1)	2 (1)	2 1
戸島（青花）	三机須賀公園Ｏ字型	1　⇒ 1	1 (1)

井内	戸島（紫花）　Ｏ字型	9　⇒ 6	1 (2)	1 (1)	3 (1)	2	4	4
井内	井野浦　Ｏ字型	7　⇒ 4	(4)	2 (1)	1 (2)	3 (1)	2
戸島（青花）	井内　Ｏ字型	7　⇒ 6	1 (2)	2	1 (1)	2	1	3
井内	三坂峠　Ｏ字型	3　⇒ 3	2 (2)	2	3
御三戸	井内　Ｏ字型	3　⇒ 0

井野浦	井野浦　Ｏ字型	5　⇒ 0	0（カス状）	(4)
井野浦	井野浦　Ｏ字型	5　⇒ 0	(1)
神崎	井野浦　Ｏ字型	3　⇒ 1	1
三机須賀公園	井野浦　Ｏ字型	4　⇒ 0	(1)
井内	井野浦　Ｏ字型	1　⇒ 1	2
戸島	戸島（青花）　Ｏ字型	5　⇒ 2	(3)	2	(4)	1
三坂峠	井内　　Ｏ字型	2　⇒ 1	(1)	1

次に両親の種子とその子供の種子の画像を載せました。

　下の画像では母親の系統　Ｘ　父親の系統

　　　　　　　　　　　　　　　　 ↓

　　　　　　　　　　　　　　　　子供（ハイブリッド）

　を　♀Ｍ（母親）の系統　　Ｆ１（子供）　　♂Ｆ（父親）の系統　　として示してあります。

	♀ M（母親）井野浦（佐田岬）　　　　　　　　ツユクサ	Ｆ１（子供）　シイナになった。	♂　F（父親）井野浦（佐田岬）　　　　　　　ハマツユサ
1

	♀Ｍ井野浦（佐田岬）　　　　ハマツユクサ	Ｆ１　シイナ	♂Ｆ　井野浦（佐田岬）　　　　ツユクサ
2

Ｍ　戸島ツユクサ

　上：Ｆ１　　下：Ｆ１とＭを並べた　　　

　Ｆ　戸島ハマツユクサ

　　３

この交配でもＦ１はＭに似ています。Ｆ１の種子の数は少ないがサイズが大きいです。

	Ｍ　神崎（佐田岬）ツユクサ	Ｆ１	Ｆ　井野浦（佐田岬）ハマツユクサ
４

Ｍ　井内ツユクサ

　　　　　　　　Ｆ１

Ｆ　井野浦（佐田岬）ハマツユクサ

５

　　　　　　　　　？

井内（山の田圃）ツユクサ

　　種子を採ること

　　が出来なかった。

	Ｍ　井内（山の田圃）ケツユクサ	Ｆ１	Ｆ　井野浦（佐田岬）ハマツユクサ
６

	Ｍ　井内（山の田圃）ケツユクサ	Ｆ１	Ｆ　戸島ハマツユクサ
７

	Ｍ　戸島ハマツユクサ	Ｆ１	Ｆ　井内（山の田圃）ケツユクサ
８

	Ｍ　三机須賀公園（佐田岬）　　ハマツユクサ	Ｆ１　（シイナ）	Ｆ　井野浦（佐田岬）ツユクサ
９

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