シマツユクサ　（C. diffusa 　コメリナ　ディヒュゥサ）

西表島（沖縄県）で採集しました。

花径は１ｃｍ位。	１つの苞葉の中に２個の 花が咲いている。この種 では、２個とも両性花の場 合がある*。　写真の 花はともに両性花。	花弁の色は薄紫色のほか に青色が見られた。	直立した花柄には 白毛が生えている。
苞葉　１ 　直立した花柄には何もつ いていない。雄花が咲いた ということ。横に寝た花柄 には果実ができている。　 今咲いている花も両性花。	苞葉　２ 直立した花柄にも、横に 寝た花柄にも果実***が ついている。両方の花柄 に両性花が咲いて結実し た。	1/4〜1/3倍位の小花。 この種では根に近い部分 に、小さい苞葉に小さい花 が１つだけ咲いたり、土の 中に閉鎖花**がついたり することがみられた。	土中の閉鎖花からで きた果実。　苞葉がつ いていない。

*　Commelinaの仲間のツユクサは、二枚貝のようなに折りたたまれた葉（苞葉）のなかに

つぼみができる。つぼみは２種類の花柄につく。直立する花柄と横に寝た花柄である。直立

した花柄には普通、花がつかないかついても１個で、雄花であることが多い。

横に寝た花柄には２〜３個のつぼみがつき、数日おきに１個づつ花が咲く。

**　閉鎖花　：　花が開かないで、自家受粉して結実する。

***　種子は１果実あたり最大で４＋１個できる。4個の種子は果実が裂けて、地表などに自然に

落下するが、別室にできる１個（やや大きい）は果皮に包まれたまま苞葉の中にとどまる。

　下はシマツユクサの種子。種皮の表面は網目様。

左側はフリーの４種子。右側は別室。 中に種子が１個入っている。

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