ヤマトシジミのお宿
10月も中旬、朝晩は寒いくらいです。空き地の隅に生えているツユクサもほとんど枯れて見えます。
薄れていく夕日に照らされてツユクサの苞葉に薄青い花弁が見えたような気がしました。そんな
はずは無いと近づいてみると、ヤマトシジミ(蝶)が数匹茎の頂にとまっているのでした。大きさといい、
形といいツユクサの花にそっくりです。日が沈み辺りの色が失われると、蝶はツユクサの苞葉にも
見えます。敵の目を欺いてツユクサで夜の休息をとっているように見えました。
翌朝7時ごろ、まだ休んでいる8匹のヤマトシジミを写真にしました。30分ほど経つと朝日に暖められ
たものから飛び去っていきました。