道端の野草 7

道端の野草　7

道端でよく見かけたタンポポなどのキク科の仲間4種を紹介します。

1　ケープウィード


ケープウィード Arctotheca calendula (Capeweed)　高さ30cmぐらい。帰化植物（南アフリカ原産）	つぼみ。頭花の周辺花の裏側（この画像で見えている側）は、先のほうは緑色で、総苞に近いほうは黄色い。	開いている頭花の周辺花も中心部分の色が濃い。中心の盤状筒状花は黒色。

筒状花からめしべが出ている。	横から見ためしべ。黄色い花粉が付いているのが見える。	果実は綿毛で包まれている。


果実は綿毛に包まれて、風などで飛ばされる。	綿毛にはこの画像のように薄紫　色のものもある。	上：綿毛の中の果実。下：果実。冠毛は6～8この透明な膜質物。

　

2 スティンキング　ロジャー


スティンキング　ロジャー Osteospermum clandestinum (Stinking Roger) 帰化植物（南アフリカ原産）	高さ50cmぐらい。花は咲き終えるとうつむく。総苞の縁は膜質。	果実には冠毛は無く膜質。

観察時には残念ながら開いた花（花序）は無かった。図鑑の記載によると周辺花は黄色く、筒状花は濃褐色。	果実。中央に果実があり、周りには薄い透明な膜質物がある。	果実を立てて見ると、膜質物が３方向にでているのがわかる。容易に風などで運ばれそうだ。

　

3 イエロー　ポドセカ


イエロー　ポドセカ　　 Podotheca chrysantha (Yellow Podotheca)	高さは50cmぐらいになる。	頭花は多数の筒状花からなる。


１つの頭花の中でも２本のめしべの先の開きの程度に違いがあった。120～150度のもの。	ほぼ水平の開き。	水平よりさらに開き、めしべの先は花弁の裏側にまわって見える。

　

4 アーシニア


アーシニア Ursinia anthemoides (Ursinia) 帰化植物（南アフリカ原産）	薄黄色の舌状花と黒色の筒状花。　高さ50cmぐらい。	茎の色は、果実ができる頃になると赤くなる。果実には白い花のようなものができる。

果実が飛ぶ前の花序の外観。まるで白い花の集まりに見える。	果実ができる頃の花序。	上からこの花序を見ると、ストローの束のように見える。

ストローの断面のような穴から、白い花様のものがつぎつぎにでてくる。白花様の径は7mm 以下。	１個の果実。花様のものは薄い紙の質感で、ごく軽い。果実の他方の端にも非常に細くて軽い毛がある。	果実の断面。