ドイステップ山(1600m)の湿った林道際、崖の縁などに生えていました。葉は10-12cm x 2-3cm、地面を這い

(60-80cm)、先が立ち上がった(15-25cm)頂きに、また茎の途中の節から出た新しい茎の先に苞葉が付き

花が咲きます。花径は1.2cmぐらいで葉に比べると小さく感じます。苞葉は無毛で、細長いものが多い

ようです。苞葉の中には直立する花梗と横になる花梗があり、どちらの花梗にも1-4個のつぼみが付きます。

直立する花梗で果実がなっているのを見ませんでしたし、観察した限りではこの花梗の花はみな雄花でした。

横になる花梗には両性花が咲き、果実になります。種子の数は1果実あたり5個です。しかしこの花梗でも

1-3個果実が出来ると、その後開く花はめしべのサイズが小さくなり雄花化するのが見られます。下は3箇所

(山の中腹、頂上付近、それらの中間)で撮った花の画像です。

崖の縁から垂れ下がっている。がっしり

した茎、大きな葉に比べ花は小さい。

地に這っている株の茎の節から出た茎の

先に花が咲いているのがよく見られた。

茎の頂にも花が咲く。

 

上側の花は直立花梗の花。下側の花は

横になっている花梗の花(両性花)。

 

横になっている花梗の花。先に咲いた花

由来の果実が見える。 この花は雄花

化している(めしべが無い)。

横になっている花梗の花。先に咲いた花

由来の果実が2個見える。この花も雄花

化(めしべが無い)。

上側の花は直立花梗の花。下側の花は

横になっている花梗の花(雄花化ー

めしべが無い)。

直立花梗の花(雄花)。

 

 

直立花梗の花(雄花)とつぼみ。

 

 

直立花梗の花と横になっている花梗の花

(両性花)。

直立花梗のつぼみと横になっている

花梗の花(両性花)。

直立花梗の花(雄花)。

 

直立花梗の花は稔らず落ちてしまい、

花梗だけが残っている。これもやがて

枯れてしまう。

直立花梗の花(雄花)。

 

 

直立花梗の花(雄花)と2個のつぼみ

 

直立花梗の花・つぼみ と横になっている

花梗の花(両性花)。

直立花梗の花と横になっている花梗の花

(両性花)。

直立花梗の花と横になっている花梗の花

(雄花化)。

直立花梗の花・つぼみ2個 と横になって

いる花梗の花(雄花化)。

横になっている花梗の花(両性花)。

 

直立花梗の花梗(花は無くなっている)と

横になっている花梗の花(雄花化)。

葉鞘のふくらみ。虫えいと思われる。

 

 

 

 

果実。1果実あたり5個の種子ができる。

1-4:果実が熟すと、果皮が裂けて外へこぼ

れ出る4個の種子が入っている。

5:果実が熟しても果皮は裂けない。中の

種子は果皮を被ったまま外へこぼれ出る。

種子。 

上:2個の種子ー表裏。このタイプの種子

が4個できる。

下:果皮に包まれた種子。

 

直立花梗の花梗: 毛が生えていない。 直立花梗の花梗:2個の花が落ちた痕。 横になっている花梗: 毛が生えていない。

直立花梗の花。

 

横になっている花梗の花。

 

横になっている花梗の花。めしべのサイズ

が小さい:雄花化している。

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