Commelina sp.  　コメリナ属　シマツユクサ（C. diffusa)?

ケアンズ（オーストラリア）の人家の庭に生えていました。花の構造や苞葉の形（先の

とがった鎌型）などからシマツユクサの１変種かもしれません。

全体像。花径は１ｃｍ以下。 1つの苞葉の中に2個の花が咲く* 後ろ側の花（直立する花柄に

つく、めしべのない雄花）。

手前の花（横に寝た花柄に

つく、めしべがある花：両

性花）。

先のとがった苞葉。

 直立する花柄に２このつぼみ。

これらのつぼみはほとんど雄花

になる。

 手前の両性花。手前の横

になる花柄には毛は無い。

果実ができている。

後ろ側の直立する花柄に

毛が生えているのが見える。

 成熟した果実。　

　

 種子。見えている4個と手前

の果皮の中に1個ある。

　エンブリオテガ**が見える。

*　Commelinaの仲間のツユクサは、二枚貝のようなに折りたたまれた葉（苞葉）のなかに

つぼみができる。つぼみは２種類の花柄につく。直立する花柄と横に寝た花柄である。直立

した花柄には普通、花がつかないかついても１個で、雄花であることが多い。この種では

直立する花柄に１〜３個のつぼみがつく。横に寝た花柄には２〜３個のつぼみがつき、

数日おきに１個づつ花が咲く。

**　エンブリオテガ：　種子の表面に見える乳頭状突起。ここから発根、発芽する。ツユクサ科

の特徴の1つ。

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